セーフティウォール工法

説明

セーフティウォール(ASW)工法はコンクリートを巻いた鉄骨基礎杭と擁壁の鉄筋コンコリート造壁面板を支持する鉄骨支柱を用いた垂直擁壁工法で、在来の垂直擁壁に不可欠な底版が不要であるという大きな特徴をもっている。
また、土圧の作用による転倒に対しては擁壁の高さに応じて、鉄骨支柱の中間に、図1に示すように擁壁の転倒防止を目的としたバランスモーメントを与える。ブラケット、ブラケットウェイトを取り付けることや水平抵抗力を付与する工法である。

NETIS 登録番号 CB-030033-A

特長

1.本擁壁工法の基本構成で述べた新たな構造形式により、擁壁の安定性が向上する。
2.底版が不要なので施工に伴う掘削・埋め戻し等の土工事量が減少する。
3.砂質土、粘性土等さまざまな地盤に適用が可能である。
4.急斜面地等に垂直擁壁を構築することにより、未利用地の開発が可能となる。
5.隣接した場所で、隣家が障害となり在来工法では施工が不能な個所にも対応できる。
6.既存擁壁を残した状態で新規の垂直擁壁の構築が可能である。
7.基礎杭と支柱に鉄骨、壁面板ブラケット及びそのアンカーを現場施工による鉄筋コンクリート構造とする。また、壁面板、ブラケットとそのアンカーを現場条件によってはサイトプレファブ又は工場で製造したプレキャスト部材を用いることもできる。

ASW 工法の設計

1.設計基準
本工法は、建築基準法同施行令・日本建築学会・日本道路協会等の各規準・指針に基づく設計を行います

2.設計方針
1)水平力:擁壁に作用する主働土圧は杭(H 型鋼+根巻きコンクリート)に作用する水平方向地盤反力で抵抗できます。
2)安定 :転倒モーメントに対しては、ブラケット及びウエイトの重量による抵抗モーメントまたはバックアンカーの受働土圧による抵抗力で安定を図ります。
3)支持 :鉛直荷重については上載荷重を見込み、壁版・笠木コンクリート、支柱の重量は布基礎及び杭で支持するものとします。

急斜面地等の未利用地の開発・再生

急斜面地等の利用の目的で在来形のL 形擁壁を構築する場合は、底版を広く掘削する必要があり、急斜面地の場合、上段の擁壁の構築が不可能になる。
以下に示すような急斜面における未利用地の有効活用にあたっては、自立式及びブラケット式等の工法を組み合わせて、地山の掘削を最小限にすることにより可能となる。
在来形のL 形擁壁では大規模な仮設バックアンカー山留めによってU 型の擁壁を構築することにより可能となるが工期、コストなどより現実的なものとならない。
また、ブロック積擁壁等に比較して、有効な面積を大きく確保することができる。

既存擁壁のリニューアル

老朽化した、または既存不適格擁壁を壊さずに残したままで新規に垂直擁壁を安全に施工でき、敷地面積の有効活用も図れる。

地盤支持力の低い地質にも適用が可能

ASW 工法は、N 値5 ~ 10 程度の地質でも壁高の高い垂直擁壁を施工できます。
ウェイトコンクリートを支持できる地盤耐力があれば土質に関係なく施工できます。
また、軟弱地盤工法(置換工・地盤改良・基礎杭)よりコストを軽減できます。

道路災害復旧工事に適した工法

ASW 工法は、大雨・台風・土砂災害の道路災害復旧工事に適した工法です。
災害で通行止及び交通規制がとられた道路でも大規模な仮設等を必要とせず現況道路を復旧し工期の短縮できますので迅速な対応が可能になります。

道路災害復旧工事に適した工法

この工法による擁壁は、施工のための大規模な掘削・埋め戻しがいらなくなり、背面側のブラケット及びブラケットアンカーの設置のための部分的な掘削で足りるため、大部分の地山がほぼ施工着手時点に近い状態で保持できるのでL 型擁壁などに比べて掘削量が極めて少なくてすむ。
そのため埋め土部分は長期的にも地盤沈下が起きにくく、地盤変形や崩壊に対して安全性の高い擁壁を経済的に構築することができる。

特許および認定取得の状況

本工法は長期的な安定に優れ底版のいらない場所打ち鉄筋コンクリート(RC)またはプレキャスト鉄筋コンクリート(PC a)擁壁工法として建設大臣により認定(日本建築センター評定及び建設大臣個別認定5件取得済)された工法である。
なお、ASW 工法の擁壁形式において以下の特許を取得している。
Ⅰ.バックアンカー式  ・・・・・・・  特許第1613001
Ⅱ.ブラケット式    ・・・・・・・  特許第2824217
Ⅲ.ピット式      ・・・・・・・  特許第2871548

施工写真

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